「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざを知っているかたも多いと思います。
今回は、このことわざから資産運用について考えて見たいと思います。
ことわざから考える
「風が吹けば桶屋が儲かる」とは、ある事象の発生により、
一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に
影響が及ぶことをたとえたことわざです。
由来は次の通りです。
① 風が吹けば突風で砂ぼこりが立つ
② 砂ぼこりが目に入り、視力は失う人が増える
③ 三味線を買う人が増える(江戸時代の視覚障害者が就く代表的な仕事)
④ 三味線の皮の材料に猫皮が必要になり、猫が捕獲される。
⑤ 猫が減るとネズミが増える
⑥ ネズミが増えて桶がたくさんかじられる
⑦ 桶の修繕や買い替えが増えて桶屋が儲かる
今と昔では時代背景が異なりますが、
この関係性を資産運用に当てはめて考えて見ましょう。
例えば、「AI」を例にとってみます。
最近、「システムにJAL(日本航空)が想定以上の効果をもたらした」とのニュースがありました。
長年使用していた旧型のシステムからAIを活用した最新システムに刷新したところ、
空席の改善に大きく寄与したとのことです。
これを実際に次のように当てはめてみましょう。
① AIを活用したシステムに刷新する
② JALの業績を押し上げる
③ JALの株価が上がる
④ 航空業界の株価が上がる
⑤ 設備投資増額、顧客サービス向上
⑥ 航空業界に関する企業の業績が上がる
あくまでも予想ですが、
1つの事象から全く関係がないと思われるところに良い影響が出る可能性もあります。
ポイント
1つの事象が、どこに、どのように波及していくのかを考えてみましょう。
投資のヒント
日頃から目にするものや、趣味や仕事に関することなど、
様々なことに興味を持つことで、
1つの事象から思わぬ関係性を導き出すことができるようになるかもしれません。
そうした関係性を読み解き、
「これに投資したら面白いかも」と思うものがあれば、
投資を検討してみてはいかがでしょうか。
ポイント
「運用しなければ」という不安な気持ちで資産運用を考えるよりも、
投資を前向きに捉えることができるはずです。
投資のヒントは至るところに転がっているのかもしれませんね。
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