こんにちは。
FP Office アイルの小野です。
早速、メール講座の第一日目を始めて行きたいと思います。
今回お話するのは、
「なぜ私が住宅購入に失敗して、1000万円以上の損をする所だったのか」
ということです。
この話を聞くと・・・
「住宅を守る仕事をしているのに、何で住宅購入で失敗したの??」
と思われるかもしれませんが、それにはある理由があります。
それは、、、
「司法書士事務所で住宅を守る仕事をしているからといって、住宅購入の”お金のこと”も詳しいわけではない」
というものです。
もしかしたらあなたは、「工務店とかハウスメーカーや住宅の事を知っている専門家の人に聞けば、お金のこともちゃんと教えてくれる」と思っているかもしれませんが、
実は・・・
そんなことは全くないのです
まずは、そのことをしっかりと覚えて置いて下さい。
では、一体どんな失敗をしたのか?
実際の体験談をお話していきましょう。
これは、私がファイナンシャルプランナーの資格を取る前の話です。
私は、自分の知り合いの不動産会社の人にお願いをしてマンションを探してもらいました。
まず最初の問題は、住宅ローンでした。
当時の私は住宅ローンに無知で、特に何も考えていなかったのです・・・
なので、不動産会社の人から、『提携している銀行にとりあえず審査を出してみましょうか?』と言われて、あまり考えずに手続きを進めていました。
法律事務所の事務員は年収も低く、いわゆる大手企業ではないので「本当に審査に通るのかな・・・?」と不安に感じていました。。
また、「日中は忙しいし、色々と面倒だから担当の人の勧めてくれる通りにすればいいだろう」という風に考えていました。
そして、住宅ローンの審査の結果が届きます。
結果は・・・
何とか審査に通ることができました。
その時は、「無事審査に通った!よかった!」と思うだけで、何も疑問には感じずに手続きを進めていきました。
ただ、この時点で私の選択は既に間違えていたのです・・・
私が借りたのはフラット35というもので、ローン返済額が変わらないタイプの住宅ローンでした。
・・・
ここで、少し話を中断して住宅ローンについて説明しましょう。
住宅ローンには大きくわけて 3つのタイプがあります。
まずは私の借りた返済額の変わらない“全期間固定金利”というタイプのものです。
銀行窓口やテレビCMで聞く、いわゆる”フラット35”と呼ばれるものは、この全期間固定金利の住宅ローンになります。
このタイプ月々の返済額が少し高いかわりに、返済額がずーっと一定で変わりません。
次に、”変動金利”と呼ばれるタイプがあります。
これは、住宅ローンの金利が半年ごとに見直されるタイプのものです。
なので、返済額が世の中の経済の状況に合わせて変わってきます。
変動金利は月々の返済額が上昇するリスクがありますが、その分金利は低くなっています。
そしてもう 1つは、“固定金利期間選択型”というものです。
これは、固定金利を変動金利を組み合わせたもので、「当初 3年間は返済額が変わらないけど、3年経った後は変動金利に変わる」や「当初 10年間は返済額が変わらないけど、10年経った後は変動金利に変わる」
などのタイプがあるものです。
「住宅ローンにはこんな種類があるんだ」ということをわかって頂ければと思います。
・・・
では、私が一体どんな間違いをしたのか?ということですが・・・
私が借りた住宅ローンの総額は、1,700万円でした。
額としては、そこまで大きくはないと思います。
そして、その時の自分の家計の状況を見てみると、そんなに切羽詰まっている訳ではなく、「頑張ればもっと返せる」という感じでした。
私はフラット35という全期間固定金利のタイプを選択していたのですが・・・
このタイプは毎月の返済額が増えるリスクがない分、毎月の返済額が比較的大きくなります。
契約当初は何も考えていなかったのですが、ファイナンシャルプランナーの勉強をしていくうちに、「この状況を考えると、少しリスクを負っても、金利の安いタイプに変えた方がいいんじゃないか?」
と思うようになりました。
そこで、思い切って返済期間を20年に短縮し、10年間固定金利のタイプに借り換えを行ったのです。
結果は、住宅ローンの総返済額が・・・
なんと・・・
約 400万円減りました。
借り換えの時に手数料が 40万円かかってしまいましたが、それでも十分に効果がありました。
400万円という金額は大きいですよね。。
車が 2・3 ?台は買えるお金です。
また、現在も返済を続けていますが、無理な返済額ではないと思っています。
この借り換えを行った時に私が思った事は、「最初から自分でわかっていれば・・・」ということです。
もし自分にぴったりあった住宅ローンを選ぶ事ができればムダなお金を払うことはありませんでした。
ほんのちょっとした選択の違いで、ここまで大きな違いが生まれてしまうのです。
ただ、ここで気を付けて頂きたいのは、“全ての人にとって10 年間固定金利の住宅ローンがいい”というわけではありません。
家計は家族それぞれで、自分の家計と相談しながら、自分に合った住宅ローンを選ぶ必要があります。
場合によっては、全期間固定金利の方が良い方もいますし、変動金利を選んだ方が良い方もいます。
この話から是非覚えておいて頂きたいのは、住宅ローンの選び方1つで将来払うお金は数百万円も変わってしまうということ。
(私の場合は 400万円でした。400万円貯金するのは大変ですよね・・・)
そして、住宅ローンというのは家計の状況によってベストなものが変わるので、“これなら絶対に良い!”といえるものはないということです。
だからこそ、住宅ローンはしっかりと比較して、「自分の家計にとってベストなものはどれだろう?」と考える必要があります。
決して、住宅会社や銀行のいいなりになって手続きを進めてはいけません。
いいですか?絶対ですよ。
そうしてしまうと、私のように思わぬ損をしてしまう場合があります。
・・・
今回のメール講座は以上になります。
いかがでしたでしょうか?
次回は、「家を買う時は保険を見直しが必須」という話をしたいと思います。
「え?保険と住宅購入って何の関係があるの?」
と思われるかもしれませんが、実は、ものすごい密接な関係があるのです。
楽しみにしていて下さい。