こんにちは。
FP Office アイルの小野です。
ついに、このメール講座も最終回になりました。
最後にお伝えする内容は、“正しい住宅購入の順番”についてです。
実は、多くの人が”正しい順番”を知らずに間違った順番で住宅購入をしてしまっています。
この”順番”を間違えてしまうと・・
・土地を選べなくなってしまい、不便な所に住まわざるを得なくなる
・キッチンやお風呂などの設備を自由に選べなかったり、間取りの自由度が減ってしまう
・自分の許容できる以上の住宅ローンを組んでしまい、返済に追われる生活になってしまう
このような事態になってしまう可能性があるので注意して下さい。
では、”正しい順番”をお話する前に多くの人がやってしまう”間違った順番”についてお伝えしていきますね。
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間違った順番1
土地から選んでしまう
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まず多い間違いは、”土地から選ぶ”という順番になってしまうことです。
土地から選ぶ人には、”住みたい土地”があるのですが、そういった土地はたいてい、値段が高いのです。
これは、私が多く方の家づくりを見てきた経験から感じることなのですが、、
土地から選んでしまうと、建物の自由度が格段に下がります。
なぜなら、土地にお金をかけ過ぎてしまい、建物にお金を回せないという状況になってしまうからです。
そうなってしまうと、せっかく家を立てるのに・・・
・床が安いアパートと同じようなものになってしまう
・いわゆる“ダサい”キッチンしか選べない
・自由な間取りが選べない
など、このようなことになってしまいます。
また、建築会社も選べなくなってしまい、しっかりとした所に頼めなくなってしまうこともあります。
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間違った順番 2
建物から選んでしまう
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次の間違いは、”建物から選んでしまう”というものです。
特に多いのは、最初に住宅展示場に行ってしまうパターンです。
最初に住宅展示場に行ってしまうと、どうしても立派な内装や営業マンのトークに乗せられ、身の丈以上の住宅を買ってしまいがちになります。
そうなってしまうと、まず土地にお金がかけられなくなります。
土地にお金がかけられないと、郊外までいかなければならなくなり
・こどもの学区が選べない
・通勤に時間がかかってしまう
・買い物などがしづらくなり、利便性が落ちる
・お酒を飲んだ後に帰れなくなる
などの問題を抱えることになります。
また、建物を先に選び、そこにお金を掛け過ぎてしまうと、『住宅ローンの返済が大変になる』という事態になってしまいます。
自分の収入や家計の状態に見合わない家を買ってしまうと・・・
・住宅ローンの借入額が多くなってしまう
・住宅ローンの審査に通らない確率が上がる
・住宅購入後の家計が苦しくなる
(無理な節約を余儀なくされてしまう)
などの可能性があります。
また、最悪の場合だと家を手放さなくてはならなくなることもあるのです・・・
(こういった方を多く見てきました)
なので、家を買う時だけ気持ちの盛り上がりで先に建物を決めてしまうのはとても危険です。
住宅の営業マンは上手いトークでなるべく高い建物を買ってもらおうとするので、注意が必要です。
営業マンは、家を高く売れば売るほど成績になりますからね。
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住宅購入の”正しい順番”とは?
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では、一体住宅購入の”正しい順番”とはどういったものなのでしょうか?
これは、重要なことなので、しっかり覚えておいて下さいね。
住宅購入の”正しい順番”とは、一番最初に・・・
『今の家計と未来の家計の状態を把握し、無理なく購入できる予算を決める事』です。
これが「家を買いたい!」と思ったら必ず最初にすべきことです。
これをやっておかないと、自分が返せる以上の住宅ローンを組んでしまい、『家なんて買うんじゃなかった・・』と後悔することを確実に防ぐ事ができます。
家を買う前になると、家族で楽しく食卓を囲んだり、リビングでテレビを見ながら楽しく過ごす様子が目に浮かんでくると思います。
そうなってくると、
・もっとお金を出しても大丈夫だろう
・せっかくだから、もっといい家にしよう
と考えてしまい、自分の身の丈をわきまえた判断ができなくなってしまいます。
それに、家を買うと決まった後に思わぬ諸費用の存在を知り、さらに多くのお金を払う必要が出てきたりもします。
なので、事前に”買っても安全な予算”を見極めることが非常に大切になってくるのです。
では、どうやってその予算を決めていけばいいのか?
という話ですが・・・
単純に今の年収や貯金だけで、決まるものではありません。
(ただし、住宅の営業マンはこの2つだけで判断をしようとするので注意をして下さい。)
それだけではなく、
・こどもの人数
・こどもの教育費
・勤務先
・これからの働き方の考え
・趣味にどれくらいお金を使いたいか
など、このような事情も考える必要があります。
例えば、こどもの教育費を考えていないと、教育費がかさむ時期に住宅ローンの返済がキツくなってしまう場合があります。
※よく”家賃並みの支払いでも家が買える”と宣伝されることがありますが教育費の事を考えずに鵜呑みにすると住宅ローンの返済に困る可能性があります。
住宅購入の予算を決める時には、こどもの年齢が上がって小学校・中学校と進学しても、問題無く住宅ローンの返済ができるように予算を決める必要があるのです。
こういった、将来のことも考えて“家計に問題がないか”を判断する事を、『ライフプランニング』といいます。
家を買う際には、この『ライフプランニング』を行うことが非常に大事になってくるのです。
今の家計のことだけではなく、将来の家計のことも考えることで、予算をどうするべきなのかが見えてきます。
多くの人は、「これくらいなら大丈夫だろ〜」と”なんとなく”予算を決めてしまいますが、これではいけません。
しっかりと、『いくらなら問題なく住宅ローンの返済ができるのか?』を考え、予算を決める必要があります。
そして、将来の支出や家計のことも考えた結果、『無理なく購入できる予算』がわかったら、あとは土地と建物にかけるお金を考え、納得して決めていきます。
これが、正しい住宅購入の順番です。
ここまでをまとめると、
・土地から住宅購入を始めてはいけない。土地から選ぶと、建物にお金をかけられなくなる
・建物から住宅購入を始めてはいけない。建物から選ぶと土地を選べなかったり身の丈よりも高い家を買ってしまう危険がある
・『家を買いたい!』と思ったら、まずは”無理なく購入できる予算”を決める。
そうすることで、購入後も安心して生活ができるということです。
住宅購入の順番を間違ってしまうと、その家に住む数十年が楽しくないものになってしまったり・・・
住宅ローンの返済に追われる生活になってしまう危険があります。
そうならない為にも、こどもの教育費や未来の家計のことも考えてしっかりとライフプランニングを行いましょう。
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ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
これでメール講座は終了となります。
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(きっとあなたのお役に立てると思いますので、楽しみにお待ち下さい。)
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