6日目「住宅業界のウラ事情!」

こんにちは。

FP Office アイルの小野です。

 

前回は、住宅購入時の土地や諸費用を節約する方法をお伝えしました。

場合によっては 100 万円以上も節約出来る方法ですので、まだ見てない方は是非チェックしてみて下さい。

今回は、住宅の”設計”に関するお話をお伝えしていきます。

前回の最後に少しお伝えしましたが、

「住宅会社の人ならばみんな家づくりのプロだから安心」

というのは、実は間違った認識なのです。

建築の知識が全くない営業マンが家づくりのプランを書くということがザラにある世界です。

そのことを表す例として、私がある営業マン兼プランナーから聞いた話をしたいと思います。

これは、建築の専門学校を出て、住宅会社に就職した方から聞いた話です。

たまたま話をする機会があったので、色々と話を聞かせてもらいました。

その方は、住宅会社に就職をすると、いきなり現場に出て営業を担当することになったそうです。

この時自分では 1 回も自分のプランを作った事がなかったらしいのですが・・・

お客さんと契約の話が進むと、上司や他の人のチェックもあまり入らないまま、その方のプランで家が建ってしまったのです。

1回もプランを作った事がないにも関わらず、です。

その方は、この話を申し訳なさそうにしていました。

そして、「自分の家は自分で建てたいとは思わない・・」と言っていたのです。

・・・これって、恐くないですか?

一応その方は建築の知識があった分よかったですが、まったく知識のない新人が担当する場合もあります。

特に安い業者では、その傾向が強いです。

仮にその家づくりのプランが自信のないものでも、契約が決まれば家は建ってしまうのです・・

今は家づくりのプランを建てるのは難しくなくパソコンでパズルみたいに組み立てれば簡単に設計が出来てしまいます。

なので、知識のない人でも一応プランが形になってしまうのです。

こういう場合、その住宅に住む人の将来の生活の変化や快適性は考慮されません。

実は、今建っている家というのは、そんな家がけっこうあるのです。

 

ちょっと例を挙げましょう。

日当りの良い南側の道路がある土地に家を建てる場合なのですが、知識がない人がプランを設計すると・・・

「南側は日当りがいいからリビングにしよう」という発想になります。

しかし、道路が南側にある以上、駐車場も南側にならざるを得なくなります。

そうすると、リビングの窓も南側、駐車場も南側ということで、リビングの窓から車のおしりが見える設計になります。

これでは、窓からの眺めが良くないですよね・・・

しかも、道路からリビングが丸見えで、プライバシーがないものになってしまいます。

家づくりのことをわかっていない人が設計をすると、こういった事態になってしまうのです。

そして、このようなことになってしまっている家は数多くあります。

意識して見てみればあなたの周りにもこういった家があるはずです。

これから何十年も暮らしていく家ですから、そんなことにはなって欲しくないですよね。

なので、『だれが家の設計をしてくれるのか』ということはしっかりと見極めなくてはなりません。

業界で 10 年も経験を積んでいる営業マンならばいいかもしれませんが、そうでない営業マンにあたる可能性は十分にあります。

なので、なるべく”住宅のことがわかっていない”営業マンにあたらないようにする必要があります。

ではどうすればそういった営業マンにあたらないようにできるか?

ということですが、『的確な質問をする』ことがとても有効です。

 

具体的にすべき質問は・・・

 

◆プランは誰が書きますか?

→プラン設計の専門的なスキルがある人が担当をするかどうかを確かめましょう。

 

◆設計経験がありますか?

→もしプランを立てる人と話す場合は、この質問をしましょう。

経験が豊富な方に頼んだ方が絶対に良いです。

経験が浅い人は避けましょう。

 

◆家づくりで一番大切にしていることはなんですか?

→会社としての考えと、個人としての考えを両方聞いてみて下さい。

 

◆なぜこんなに安いのですか?

→もしローコスト住宅の会社の場合は、この質問を聞いてみて下さい。

 

・・・

 

これが、聞いてみるべき質問事項です。

上記の質問は住宅の営業マンがあまり聞かれたくない質問です。

もしこの質問をしてみて答えに詰まったり、回答に納得できない場合は避けましょう。

逆に、このような質問をしても納得ができる回答が帰ってくる所は候補に入れて大丈夫です。

家づくりは失敗が許されませんから、しっかりとこういった部分も見るべきです。

見た目のデザインや、チラシの金額で決めるのは失敗してしまう典型例です。

注意しましょう。

 

次回は、住宅購入はどんな順番で行うべきなのか?というテーマでお伝えをしていきます。

次回が、このメール講座の最終回になります。

実は、” 住宅購入の順番”を間違ってしまっている人はたくさんいるのです。

この順番を間違ってしまうと、購入した後に後悔をしてしまう場合があります。

なので、しっかりと”正しい順番”を知っておいて欲しいと思います。

必ず役に立つ内容になっていますので、見逃さないようにして下さいね。